こんにちは。
本庄市の美容室 HairResort Arak(ヘアーリゾートアラック)
オーナー兼美容師の大志(タイシ)です。
当店で実際に施術した内容やアドバイスをお伝えします。
目次
こんな方におすすめ
- 髪型が毎朝まとまらない
- パーマやデジタルパーマでスタイルを楽しみたい
- 縮毛矯正に興味はあるけど、不自然になるのが不安
- できるだけ楽にスタイリングしたい
- マンツーマンで施術を受けたい
- レディースシェーブやブライダルシェーブがやりたい
当店の施術のこだわり
HairResort Arakでは、
お客様一人ひとりの髪質・クセ・骨格に合わせて、
薬剤の選定・施術工程・アイロン操作を最適化しています。
その結果、乾かすだけでキレイにまとまるスタイルを実現できます。
猫っ毛で広がりやすい髪を、切りっぱなしストレートに整える縮毛矯正
今回は縮毛矯正の施術例です。
いつもの施術ブログより、少し専門的な内容も入れて書いていきます。
縮毛矯正というと、クセを伸ばす技術というイメージが強いと思います。
もちろんクセを伸ばすことは大切ですが、実際の施術ではそれだけではありません。
髪質、クセの種類、カラー履歴、過去の縮毛矯正履歴、カットで作る形、薬剤の強さ、前処理、中間処理、アイロン操作。
これらを見ながら、髪に合わせて施術を組み立てていきます。
今回のゲスト様は、細くて柔らかい猫っ毛です。
クセがものすごく強いというよりは、湿気でボワッと広がったり、まとまりが悪くなりやすいタイプの髪です。
履歴としては、半年前に縮毛矯正、2か月前に5レベルのブラウンカラーをしています。
カラー履歴もあり、髪も細く柔らかいので、薬剤の反応やダメージにはかなり気をつける必要があります。



表面だけを見ると、そこまで強いクセには見えないかもしれません。
ただ、縮毛矯正で大事なのは、見た目のクセの強さだけで判断しないことです。
今回のように細くて柔らかい髪は、強い薬剤で一気に伸ばせばいいという髪ではありません。
むしろ薬剤が強すぎると、毛先の質感が硬くなったり、髪の体力が落ちたり、仕上がりが不自然になりやすいです。
そのため今回は、髪の体力を残しながら、広がりやまとまりの悪さを整えていく方向で施術を組み立てました。
まずは前処理で、髪を疎水化して保護していきます
縮毛矯正では、薬剤を塗る前の準備も大切です。
今回の髪は、カラー履歴があり、親水寄りの状態です。
親水寄りというのは、簡単に言うと、髪が水分や薬剤の影響を受けやすい状態です。
この状態のまま薬剤を乗せると、場所によって薬剤が効きすぎたり、毛先の質感が落ちやすくなることがあります。
そこで今回は、前処理としてトステアとCMC類似脂質を使いました。
CMC類似脂質には、ヒト型セラミドなどを含む処理剤を使用しています。
目的は、ダメージ部分を保護しながら、髪を少し疎水寄りに整えることです。
前処理というと、ただのトリートメントのように思われるかもしれません。
でも実際には、縮毛矯正の薬剤反応を安定させるための大事な工程です。

髪の弱っている部分を保護しながら、薬剤が過剰に反応しすぎないように整えていきます。
特に猫っ毛や細毛の場合、薬剤が少し強く出ただけでも質感に影響が出やすいです。
だからこそ、薬剤を塗る前の段階で、髪の状態をできるだけ整えておくことが重要です。
8cmカットして、切りっぱなしのようなラインに
今回は、ゲスト様から「切りっぱなしみたいに真っすぐにしてほしい」というご希望がありました。
長さは約8cmカットしています。
切りっぱなしのようなストレートラインは、シンプルに見えますが、実はクセや広がりが残ると崩れが目立ちやすいスタイルです。
毛先のラインが真っすぐに出る分、髪がボワッと広がったり、内側のクセが残ったりすると、仕上がりのまとまりに影響します。
だから今回は、カットと縮毛矯正を別々に考えるのではなく、切りっぱなしのラインを綺麗に見せるための縮毛矯正として施術しています。


カットしたことで、毛先のラインはかなり整いました。
ただ、ここで終わりではありません。
むしろ縮毛矯正では、カットした後に見えてくるクセを確認することが大切です。
カット後に見えてきた襟足の捻転毛
髪は長さや重さがあると、クセが隠れて見えることがあります。
特にロングの状態では、髪の重さでクセが下に引っ張られて、実際より落ち着いて見えることがあります。
しかし、カットして長さや重さが変わると、隠れていたクセや毛流れのズレが見えやすくなります。
今回も、カット後に襟足部分のクセがはっきり見えてきました。

今回のクセは、上の方は波状毛、襟足には捻転毛が混ざっています。
波状毛とは、波を打つようにうねるクセのことです。
捻転毛とは、髪がねじれるように動くクセのことです。
この捻転毛があると、クセが強く見えなくても、湿気でボワッと広がったり、乾かした時にまとまりにくくなります。
さらに今回の髪は、猫っ毛で超柔らかい髪質です。
細く柔らかいので、薬剤に対して繊細に反応します。
その一方で、親水寄りなのに乾きやすいという難しさもあります。
つまり、薬剤を効かせることだけを考えると危険です。
クセを伸ばすこと、髪の体力を残すこと、毛先の質感を壊さないこと。
このバランスを取りながら進める必要があります。
薬剤は弱酸性領域のチオ・スピエラハイブリッド
今回、根元には弱酸性領域の薬剤を使用しています。
薬剤は、チオとスピエラのハイブリッドタイプです。
弱酸性を選んだ理由は、髪が猫っ毛でダメージを受けやすいからです。
クセがあるからといって、強いアルカリの薬剤で一気に攻めると、細く柔らかい髪では質感が落ちやすくなります。
特に今回はカラー履歴もあり、半年前の縮毛矯正履歴もあります。
根元のクセは整えたい。
でも、髪の体力は必要以上に削りたくない。
そのため、アルカリを極力抑えた弱酸性領域の薬剤で、髪に合わせて反応させています。
毛先は過去の縮毛矯正が残っている部分があるため、強く薬剤で伸ばすのではなく、酸熱トリートメントで質感を整える方向です。
縮毛矯正では、根元・中間・毛先を同じように扱うと失敗しやすいです。
新しく伸びてきたクセのある部分と、すでに矯正が残っている毛先では、必要な施術が違います。
ここを分けて考えることが大切です。
中間処理はレブリン酸メインのベホマトリートメント
1剤を流した後は、中間処理に入ります。
今回は、レブリン酸メインのベホマトリートメントを使用しています。
ここでの目的は、単純にツヤを出すことではありません。
毛先に残っている過去の縮毛矯正部分を馴染ませること。
そして、髪に水分、特に自由水をしっかり含ませることです。
自由水とは、髪の中で比較的動きやすい水分のことです。
この水分量を整えることで、次のアイロン操作がしやすくなります。
縮毛矯正のアイロンは、ただ乾いた髪を挟むだけではありません。
髪の中の水分を抜きながら、面を整えて形を作っていく工程でもあります。
そのため、中間処理で髪の水分バランスを整えておくことは、仕上がりの質感に大きく関わります。


特に毛先は、すでに縮毛矯正が残っている部分です。
ここに新たな薬剤パワーを強く乗せると、必要以上に負担がかかることがあります。
そのため今回は、酸熱トリートメントで毛先の質感を整えながら、根元とのつながりが自然になるように調整しています。
また、ベホマ処理後にはキトサン系の処理剤も使用しています。
キトサンとアニオン性キトアクアを組み合わせた処理で、髪の表面コンディションを整える目的です。
内部の水分バランスを整えた後に、表面も整えることで、アイロン時の引っかかりや質感低下を抑えやすくなります。
水抜きアイロンで、真っすぐすぎない自然な収まりを作る
中間処理で髪の状態を整えたら、アイロン操作に入ります。
今回のアイロンは、ただクセを伸ばすだけではありません。
髪の中に含ませた水分を抜きながら、面を整え、切りっぱなしラインが自然に収まるように作っていきます。
これを水抜きアイロンと表現しています。
細く柔らかい髪は、アイロンのテンションが強すぎたり、熱を置きすぎたりすると、ペタンとしたり、硬い質感になりやすいです。
だからこそ、スライスの厚み、テンション、水分量、熱の置き方、毛先の抜き方を調整しながら進めます。
縮毛矯正のアイロンは、クセを伸ばす工程でありながら、最終的な質感と形を決める大切な工程です。

ここまでが、薬剤選定から中間処理、アイロン操作までの流れです。
次は、実際に乾かしただけでどのように仕上がったのかを見ていきます。
乾かしただけで、切りっぱなしラインが自然に収まる仕上がりに
アイロン操作まで終えた後は、2剤処理をして仕上げに入ります。
今回の仕上がりで大切にしたのは、ただ真っ直ぐに見せることではありません。
切りっぱなしのようなラインをキレイに見せながら、毛先が不自然にピンとならず、乾かしただけでまとまる質感に整えることです。
縮毛矯正は、仕上げのブローやアイロンで一時的にキレイに見せることもできます。
ですが本当に大切なのは、普段のご自宅で乾かしただけでも扱いやすいかどうかです。
今回はブローや仕上げアイロンに頼らず、乾かしただけの状態で自然に収まる仕上がりを目指しました。

表面のツヤ感だけでなく、全体の面が整っているのがわかると思います。
細くて柔らかい猫っ毛は、薬剤や熱の入れ方を間違えると、ペタンとしたり、逆に毛先が硬くなったりしやすい髪質です。
今回は弱酸性領域の薬剤選定、前処理での疎水化、中間処理での水分設計を組み合わせることで、必要以上に負担をかけずに自然なまとまりを作っています。

今回のスタイルは、約8cmカットして切りっぱなしのような真っ直ぐなラインに整えています。
このようなライン感のあるスタイルは、クセや広がりが残ると毛先のまとまりが崩れやすくなります。
逆に言うと、縮毛矯正の質感がそのままスタイルの完成度に直結しやすいデザインです。
毛先まで無理に伸ばしきるのではなく、既矯正部には酸熱トリートメント中心で馴染ませることで、根元から毛先までのつながりが自然になるように調整しています。

コームを通した時の面の整い方を見ると、仕上がりの質感がよりわかりやすいです。
表面だけを一時的に整えたのではなく、髪全体の質感が揃っているので、自然なツヤとまとまりにつながっています。
縮毛矯正では、クセが伸びているかだけでなく、手触りや毛先の収まりまで含めて仕上がりを見ていくことが大切です。
特に今回のような親水寄りで乾きやすい髪は、薬剤の反応と熱の入れ方のバランスがとても重要になります。

内側を見ても、根元から中間、毛先まで自然に整っています。
今回のクセは、上の方に波状毛、襟足に捻転毛が混ざるタイプでした。
こういった髪は、表面だけ整って見えても、内側にクセが残ると時間が経った時や湿気の多い日にまとまりが崩れやすくなります。
そのため、見えている表面だけではなく、内側の収まりまで意識して施術することが大切です。
今回の縮毛矯正で意識したこと
今回の施術では、以下の流れを大切にしました。
- ビフォーで髪質と履歴をしっかり確認すること
- 前処理でトステアとCMC類似脂質を使い、髪を疎水寄りに整えること
- カット後に見えてきた波状毛と捻転毛を再確認すること
- 根元には弱酸性領域のチオ・スピエラハイブリッド薬剤を使うこと
- 毛先は過去の縮毛矯正履歴を考え、酸熱トリートメント中心で整えること
- 中間処理でレブリン酸メインのベホマを使い、自由水をしっかり含ませること
- 水抜きアイロンで面と質感を整えること
- 乾かしただけで自然に収まる仕上がりを作ること
縮毛矯正は、ただクセを伸ばすだけの技術ではありません。
髪質、履歴、クセの種類、前処理、中間処理、アイロン操作。
それぞれの工程に意味を持たせて組み立てることで、仕上がりの質感は大きく変わってきます。
今回のように、強いクセではないけれど湿気で広がる、ボワッとする、まとまりにくいというお悩みの方はとても多いです。
そういった髪ほど、薬剤を強くするのではなく、髪の体力を残しながら丁寧に整えていくことが大切だと考えています。
乾かしただけで自然にまとまる縮毛矯正をお探しの方は、ぜひご相談ください。
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