ご来店時の状態（ビフォー）

まずはご来店時の状態から。形は整っていてキレイですが、
後頭部の丸みがつぶれやすく、表面の髪がストンと落ちてしまうため、
動きや立体感が出にくい状態でした。

「トップがペタンとしやすい」「横の毛が流れない」というお悩みもあり、
乾かすだけで少し動きを出したい、とのご要望です。

▲ビフォー：まとまりは良いけれど、後頭部の丸みや毛先の動きが出にくい状態です

今回のオーダーと施術の目的

ゲスト様のご希望

• 少しだけ動きが欲しい
• 毛先が少し流れる程度の、さりげない動きが欲しい
• 朝のスタイリングは、できるだけ簡単に済ませたい
• 過去にパーマでいい思い出がないから強いのはやめてほしい

施術の狙い

強いカールではなく、毛流れの方向と後頭部の丸みを補助するパーマをかけていきます。
・トップ〜後頭部に自然なボリューム感を出す
・表面の髪がふんわりと流れるようにする
・チリつかない大きめカールで、手ぐしで整えられる仕上がりにする
ことを目標にデジタルパーマを組み立てました。

デジタルパーマ施術の様子

まずは髪質をしっかりチェック。ハリ・コシのある髪質で、普段のダメージも少なめだったので、
やわらかさを残しつつ動きをつけるために、薬剤はやや弱めに設定しました。

ロッドは小さめのサイズを中心に、必要なポイントだけを巻いています。
「全体にしっかりかける」というより、欲しい部分にだけ“向きと丸み”をつけるイメージです。

▲デジタルパーマ施術中：小さいロッドで必要な部分だけを巻き、じんわりと熱を入れていきます

温度設定は６０℃～８０℃で、じっくりと。
余計なダメージを抑えながら、やわらかくナチュラルなカールを作っていきます。

仕上がり（アフター）

仕上げは、根元を立ち上げるようにしっかり乾かし、毛先はオイルを揉み込む程度でOK。
それだけで、後頭部にふんわりとした丸みと、表面から毛先にかけて自然な流れが出てくれました。

▲アフター：乾かしただけで、後頭部の丸みと毛先のやわらかな動きが出ました

• トップ〜後頭部のシルエットがキレイにふんわり
• 横から見たときの丸みが自然で上品
• 毛先が流れてくれるので、セットしたような立体感が出る

おうちでの簡単お手入れ

デジタルパーマは、乾かし方がとても大切です。
とはいえ、難しいテクニックは必要ありません。

1. 根元を起こすようにして、しっかり乾かす（下から上に向かってドライヤーをあてる）
2. 毛先は、あまり引っ張らず、ぶわ～～と乾かす
3. 最後に、軽めのオイルかクリームを毛先中心になじませて整える

これだけで、毎朝のスタイリングがぐっと楽になります。
雨の日でもペタンとつぶれにくく、後頭部のシルエットがキレイにキープしやすくなりますよ。

まとめ：大人ショートに“さりげない動き”を

「しっかりパーマはいらないけど、何となくスタイリングが決まらない…」
そんなお悩みの方には、今回のような“ほんの少しだけ動きを足すデジタルパーマ”がとてもおすすめです。

乾かすだけで後頭部に丸みが出て、毛先がスッと流れてくれると、
毎日のセットが楽になるだけでなく、横から見たシルエットも若々しく見えます。

「私の髪でもこういう動きが出せるかな？」と気になった方は、ぜひ一度ご相談くださいね。
髪質や普段のスタイリング方法に合わせて、かける位置や強さをオーダーメイドでデザインさせていただきます。