パーマが「かかりすぎ」になってしまう主な理由

まず、パーマが強く出すぎてしまう原因をざっと挙げてみます。

• 薬剤のパワーが強すぎる
• ロッドが細すぎる
• 放置時間が長い・放置温度が高い
• 根元からしっかり巻き込んでいる
• 乾かし方やスタイリング剤の使い方

今回のブログでお話ししたいのは、太さや薬だけではなく
「根元まで巻くか・毛先中心で巻くか」でも、同じ“強め”でも雰囲気が変わるというポイントです。

根元から巻くと「しっかりウェーブ」に見えやすい理由

根元まで細いロッドで巻いたケース

まずは根元から細めロッドでしっかり巻いた場合の仕上がりイメージです。

根元からしっかりウェーブが立ち上がっているので、
ボリュームもカール感もかなり強めに見えるスタイルです。

① 頭皮の熱で根元は薬剤の反応が出やすい

根元付近は頭皮の体温の影響を受けるので、薬剤の反応が進みやすく、
同じ薬・同じロッドでも毛先より根元の方がしっかりかかりやすい傾向があります。

② 根元が動くと「全部が強いパーマ」に感じる

根元からカールがつくと、毛先だけでなく髪全体が動くので、
お客様から見ると“全体的にクリクリ”な印象になりがちです。

③ ボリュームも一緒に出るので印象がハード寄りに

トップや根元からリッジが立ち上がる＝ボリュームも強く出るので、
「イメージしていたよりも強くなった」と感じてしまう原因になります。

毛先4cmだけのつけ巻きでも、しっかりパーマは作れる

今回のゲスト様のビフォー

ここからは、実際に毛先4cmだけにつけ巻きでかけたパーマの施術例です。

全体的に量もあり、程よくクセもある髪質。
「動きはしっかり欲しいけど、クリクリしすぎるのはイヤ」というご希望でした。

① 毛先4cmだけに薬剤を付けてつけ巻き

根元～中間には薬剤を付けず、毛先4cmだけに薬剤を塗布してから巻き込む「つけ巻き」で施術していきます。

② 細めロッドでも“柔らかい強さ”に仕上げる

ロッド自体はそこそこ細めですが、毛先だけに反応を集中させているので、
根元はふんわり・毛先はしっかり、というメリハリのあるカールになります。

③ 2液処理でカールを固定

1液を流したら、ロッドを付けたまま2液でしっかりカールを固定します。

仕上がり：根元は自然、毛先はしっかり動く大人パーマ

仕上がりがこちらです。

根元は大きくうねっていないので、
ボリュームは程よく、毛先にむかってふんわりとした動きがついているのが分かると思います。

• 強めに動きは出ているのに、全体がクリクリしすぎない
• スタイリング次第で、落ち着いた雰囲気にも華やかスタイルにもできる
• 根元がストレート寄りなので、毎朝のブローもそこまで大変じゃない

同じ「強め希望」でも、根元から巻くか・毛先中心で巻くかで、ここまで印象が変わります。

同じ“強めパーマ”でも、巻き方でこんなに雰囲気が変わる

今回の2つをまとめると…

• 根元から細いロッドで巻いたパーマ
  → 根元からしっかりウェーブ、ボリュームもリッジも強め。
  → 動きはあるけど、クリクリ・ハードな印象になりやすい。
• 毛先4cmだけのつけ巻きパーマ
  → 根元は落ち着いて、毛先中心に動きが出るスタイル。
  → 強めだけど、大人っぽくて柔らかい雰囲気に仕上がる。

どちらが正解・不正解という話ではなく、
「なりたいイメージ」と「髪質・ダメージ」に合わせて巻き方を変えてあげることが大事なんです。

強めパーマを失敗したくない方へ

「パーマは強めが好きだけど、かかりすぎるのはちょっと怖い…」という方ほど、
カウンセリングで根元から巻くのか・毛先中心にするのかを一緒に決めていきましょう。

• ボリュームをどこに出したいか
• 普段、どんなスタイリングをしているか
• 髪質・ダメージ・履歴（カラーや縮毛矯正の有無）

こういった条件に合わせて、薬剤だけでなく「巻き方」も調整することで、
かかりすぎないのにしっかり動く、ちょうどいい強さのパーマが作れます。

まとめ：パーマの強さは「薬」だけでなく「巻き方」で決まります

• パーマがかかりすぎる原因のひとつは根元からの巻き込み
• 毛先4cmだけのつけ巻きでも、しっかり強めの動きは作れる
• 同じ“強め希望”でも、巻き方で仕上がりの印象は大きく変わる

パーマで失敗したくない方、過去に「強くかかりすぎた…」経験がある方は、
ぜひ一度タイシにご相談ください。
髪の状態となりたいイメージに合わせて、薬剤と巻き方の両方からご提案させて頂きます。